2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」が2月14日20:00(NHK総合)から放送開始です。
第60作目となる大河ドラマの主人公は埼玉県深谷市出身の渋沢栄一。
約500の企業を育て、約600の社会公共事業に関わった日本資本主義の父といわれる渋沢栄一の生涯を幕末から明治まで描きます。
物語のはじまりは、藍に染まった血洗島村(ちあらいじまむら)から。
NHK「青天を衝け」公式サイトから引用
天保11(1840)年。隣の清国でアヘン戦争が始まろうとしていたころ、武蔵国榛沢郡血洗島村(現在の埼玉県深谷市)の農家に渋沢栄一は生まれた。
家業は、染料のもとになる藍玉づくりと養蚕。職人気質の父と慈愛あふれる母のもと、近隣に住む従兄弟たちとともに育つ。水戸学に心酔する年上の従兄・惇忠(じゅんちゅう)からは学問のいろはを学び、2歳上の喜作とは何をやるにも一緒で相棒のよう。そんな二人の憧れの的は、惇忠の妹である愛らしい千代だ。
血洗島村のそばには中瀬河岸(なかぜかし)という船着き場があり、利根川を通じて江戸の文化や経済がいち早く伝わる情報の交差点でもあった。ジャパンブルーを生み出す藍の葉が揺れるこの村にも、ペリー来航から始まる維新の足音がすぐそこに迫っていた。
目次
NHK大河「青天を衝け」出演者
渋沢栄一の家族や幼なじみ、江戸幕府を取り巻く人物が登場します。(「青天を衝け」公式サイトより抜粋)
※中の家、新屋敷、東の家は家の位置。江戸末期、血洗島村には渋沢姓を名乗る家が17軒あり家の位置によって区別したとのこと。
中の家(なかんち)
主人公:渋沢栄一(吉沢亮) | 中の家なかんちの長男。幼いころから人一倍おしゃべりで剛情っぱり。 従兄である惇忠の影響を受け、読書に没頭する日々を送る。 勤勉な父・市郎右衛門の教えを受け、藍玉づくりの仕事の奥深さを知り、思わぬ商才を発揮していく。 |
栄一の父:渋沢市郎右衛(小林薫) | 「中の家」を立て直すため婿養子として入る。骨身を惜しまず働く勤勉家で、家業の研究に余念がなく、藍玉づくりの名手と呼ばれた。四角四面で厳格な父だが、破天荒な栄一の生き方を誰よりも支援した。 |
栄一の母:渋沢ゑい(和久井映見) | 冬には羽織を手にして栄一を追いかける姿が「羽織のおゑい」と呼び親しまれるほど、栄一を愛情深く育てた慈愛の母。お人よしで情け深く「みんながうれしいのが一番」の精神を幼き栄一に教える。 |
栄一の姉:渋沢なか(村川絵梨) | 栄一の姉。優しい母とは打って変わり、歯に衣着せぬ物言いで、栄一にとってはおっかない存在でもある。年ごろに育ったなかの縁談を巡って、ちょっとした騒動が起きるが……。 |
栄一の妹:渋沢てい(藤野涼子) | 栄一の妹。年の離れた栄一にかわいがられ、天真らんまんなお兄ちゃん子となる。栄一にとっては、何でも話せ、生涯にわたって信頼のおける肉親だった。やがて栄一の妻となる千代の心の友に。 |
新屋敷(しんやしき)
栄一の従兄:渋沢喜作(高良健吾) | 渋沢一族の一家、「新屋敷」の長男。栄一より2歳上で、幼なじみとして育ち、生涯の相棒となる。直情的だが情に厚く、弁が立つ知性派の栄一とは正反対の性格。幕末の混乱の中で彰義隊を結成し、栄一とは異なる道を歩む。 |
喜作の妻:渋沢よし(成海璃子) | 情熱的な喜作にひと目ぼれし、みずからアプローチ。結婚後は、喜作がすっかり尻に敷かれるようになる。栄一と喜作が京へ旅立ってからは、千代のよき相談相手となって、共に夫の留守を支える。 |
尾高家
栄一の従兄:尾高惇忠(田辺誠一) | 下手計村にある尾高家の長男。従弟である栄一や喜作に学問や剣術を教える。早くから水戸学に傾倒し、栄一らに大きな影響を与えた。明治維新後は富岡製糸場の初代場長となり、栄一を支える。 |
栄一の従兄:尾高超七郎(満島真之介) | 惇忠の弟、栄一の従兄。長身で堂々たる体躯の長七郎は、神道無念流の剣豪として名をとどろかせるようになり、栄一にとって憧れの存在に。兄の惇忠に代わって江戸や京へ遊学に行き、世情を栄一らに伝える。 |
栄一の従妹/妻:尾高千代(橋本愛) | 惇忠、長七郎の妹。栄一よりひとつ年下で、喜作も交えた三人は幼なじみとして育つ。控えめで口数は少ないが、心の芯はめっぽう強い。栄一と結婚してからは、多忙な栄一に代わって渋沢家を守り、内助の功を発揮する。 |
栄一の従弟:尾高平九郎(岡田健史) | 尾高家の末っ子。偉大な兄たちの背中を追いかけ、姉の千代を心から慕い、文武両道で心優しい美青年に育つ。栄一のパリ行きに伴い、見立て養子となるが、そのことがきっかけとなり幕府崩壊の動乱に巻き込まれていく。 |
東の家(ひがしんち)
栄一の伯父:渋沢宗助(平泉成) | 渋沢一族の中で最も財をなした「東の家」の当主。血洗島村の名主として、栄一の父・市郎右衛門と共に村をまとめる顔役のような存在。甥の栄一には、時に口うるさく小言を言う。 |
栄一の叔母:渋沢まさ(朝加真由美) | 宗助の妻であり、栄一の伯母。人はいいが少々おせっかいな性格で、親戚である「中の家」でも何かにつけて世話を焼きたがる。宗助とのコンビネーションが絶妙で、なんだか憎めないおしどり夫婦。 |
水戸藩・一橋家
水戸藩主 徳川斉昭(竹中直人) | 水戸徳川家第9代藩主。先進的で実行力に富み、気性の激しさもあって、のちに「烈公」と呼ばれる。それゆえに敵は多い。栄一の主君となる慶喜の父でもあり、幼少期から慶喜の才に期待し、暑苦しいほどの愛情深さで育てた。 |
徳川斉昭の七男 徳川慶喜(草彅剛) | 徳川斉昭の七男に生まれ、一橋家を継ぎ、徳川幕府最後の将軍へ。側近・平岡円四郎の目利きで渋沢栄一と出会い、財政改革に手腕を発揮した栄一を重用する。幕府終焉の時を迎えてからも、慶喜と栄一の厚い信頼関係は終生に及んだ。 |
NHK大河「青天を衝け」撮影ロケ地は?
「青天を衝け」の屋外撮影はどこで行われているのか。実際にロケで使われた場所を紹介します。
埼玉県嵐山町 鎌形八幡神社
2020年9月4日・5日の2日間、嵐山町の「鎌形八幡神社」で撮影されました。
深谷市血洗島にある諏訪神社の獅子舞のシーンに、渋沢栄一(吉沢亮)と従兄の喜作(高良健吾)、のちの妻となる千代(橋本愛)が登場。
▼場所はこちら。
群馬県安中市
渋沢栄一(吉沢 亮)の生家、故郷を再現した屋外セットのシーン等、安中市内で8~12月に計21日間撮影。
群馬県みなかみ町 谷川岳
栄一が山道を歩き「青天を衝け」につながる漢詩を詠むシーンを撮影。
神奈川県相模原市 相模川
物語序盤の大きな山場となる、渋沢栄一と徳川慶喜(草彅 剛)の初対面を撮影。
街道を馬に乗って走る徳川慶喜とその家臣・平岡円四郎(堤 真一)を渋沢栄一と渋沢喜作(高良健吾)が懸命に追いかける。栄一が仕官の意志や自身が抱えている思いを慶喜に伝えるシーンです。
栃木県那須塩原市 千本松牧場
徳川斉昭(竹中直人)の追鳥狩シーンを撮影。
茨城県水戸市 弘道館
徳川斉昭(竹中直人)が子ども時代の徳川慶喜に諭すシーン。竹田耕雲(津田寛治)も登場。

深谷市内には渋沢栄一の生家「中の家」や「尾高惇忠生家」が現存しています。そちらでも撮影ロケが行われるかもしれませんね。
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