大河ドラマ『青天を衝け』や新一万円札の肖像に決定した、渋沢栄一の生誕地が深谷市に残っています。
実際に訪れた様子やアクセス、見学時間をまとめて紹介します。
目次
渋沢栄一生誕地・中の家(なかんち)の場所は?
旧渋沢家「中の家(なかんち)」はJR高崎線の深谷駅から車で約20分ほどの距離。住所は「深谷市血洗島247-1」
すぐ裏には「青淵(せいえん)公園」があります。
中の家駐車場
中の家には広い無料駐車場が用意されています。
中の家の手前には、大型バスが駐車できるスペースもあります。観光バスで訪れることもできます。
循環バス渋沢栄一論語の里での行き方
深谷駅北口方面から発車している市内循環バスで訪れることができます。
渋沢栄一論語の里循環バスの運行回数は、1日平日7便、土日祝祭日は13便です。
▼循環バス渋沢栄一論語の里の料金
- 1日券乗り放題:大人(中学生以上)500円/小学生:250円/未就学児:無料
- 1回乗車券:大人(中学生以上)250円/小学生:150円/未就学児:無料
渋沢栄一生誕地・中の家について
渋沢栄一の生家があった場所です。
渋沢家は代々農業を営んでいましたが、明治時代には養蚕や藍玉づくり、雑貨屋・質屋なども手掛けるようになり、財を成していったとのこと。立派な建物や正門からは裕福な暮らしぶりが想像できます。
渋沢栄一は江戸時代後期の1840年(天保11年)この地で誕生。渋沢家の長男として栄一が中の家で過ごしたのは23歳まで。
生家は1892年(明治25年)に火災で焼失し、現存するのは家督を継いだ栄一の妹・てい夫婦が1895年(明治28年)に上棟した建物です。
正門をくぐると、切妻造りの2階建ての主屋が見えてきます。養蚕農家特有の屋根の上に高窓が付いた立派な屋敷で2階は養蚕用としても利用されたそうです。1階奥には渋沢栄一専用の部屋が用意され、帰郷したときには、寝泊まりしていました。
生家のほか、副屋や東門、複数の土蔵が現存しています。
庭には「若き日の栄一」と題した銅像が建っていました。
中の家の見学について
「中の家」の見学は無料。時間は9:00~17:00までで、入場は16:30までとなっています。
休館日は年末年始 (12月29日~1月3日)です。
※2021年4月時点では、中の家室内の見学はできません。
主屋の土間には、渋沢家の家系図、写真や資料などが紹介されています。2017年に訪れた上皇上皇后両陛下のお写真が展示されていました。
見学時にはガイドの解説をお願いすることも可能。解説をお願いしたところ、歴史背景や昔の深谷市の様子がわかり参考になりました。
主屋の中は見学できませんが、土間からお座敷の様子をうかがうことができます。
1階奥の座敷は、栄一が帰ってきた時に使っていた部屋。栄一が静かに過ごせるようにと、部屋の真上には2階部分を造らなかったそうです。
渋沢栄一アンドロイドが見学できる
中の家では渋沢栄一のアンドロイドが公開されています。
こちらです!80歳の渋沢栄一の姿を再現しているそうですよ。
奥の座敷である自分のお部屋に座っています。ゆーっくり動きますよ。
NHK大河『青天を衝け』出演者からは吉沢亮さん、高良健吾さん、村川絵梨さんが訪問。
NHK『ブラタモリ』埼玉・深谷編ではタモリさんも訪れました。
渋沢栄一アンドロイドの公開期間や時間は以下となっています。
- 公開期間:2021年2月13日〜2021年12月26日まで
- 公開時間:9:30〜16:00
中の家の隣には煮ぼうとう専門店
中の家の東側には煮ぼうとう専門店「麺屋忠兵衛煮ぼうとう店」が営業しています。
平日の13:00ころ行くと満席。外までお客さんが並んでいました。
お店は元々あった住宅を利用しています。
煮ぼうとうは深谷市の郷土料理。平たい麺にきのこやネギ、大根、油揚げなどの具材をたっぷり入れて食べます。渋沢栄一も煮ぼうとうを食べたそうですよ。
旧渋沢邸「中の家」は、明治時代から大正時代にかけて、日本の近代文化に貢献した渋沢栄一の原点を垣間見ることができる場所です。
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旧渋沢邸「中の家」周辺には他にも、渋沢栄一に関連する施設が多数揃っています。あわせて見学するのもおすすめです。
旧渋沢邸中の家 施設情報
- 住所:深谷市血洗島247-1
- 電話:048-587-1100(渋沢栄一記念館)
- 開館時間:9:00〜17:00(入場は16:30まで)
- 休館日:年末年始(12月29日〜1月3日)
- 見学料金:無料
- 駐車場:あり(無料)