川島町の金笛しょうゆパークは、しょうゆ蔵の工場見学やレストラン、直売所など、食べる・学ぶ・買う・遊ぶを体験できる醤油のテーマパーク。
運営しているのは寛政元年創業の老舗醤油蔵、笛木醤油です。かつて、川島町には数多くの醤油蔵がありましたが、現在は笛木醤油1件のみとなっています。
目次
金笛しょうゆパークについて
金笛しょうゆパークは2019年11月16日(土)にオープン。
記事ではメディア向け内覧会に参加した様子を紹介していきます。
金笛しょうゆパークの場所は、圏央道川島ICから5分ほど。通り沿いに建つ直売所兼レストランは、瓦屋根の家屋をリノベーションた趣ある建物です。
駐車場は金笛しょうゆパークのすぐ裏にあり、全部で27台分。こちらは第1駐車場で、8台停められます。
第2駐車場(9台)と第3駐車場(10台)も用意されています。
しょうゆ蔵のレストラン前には、車イス専用の駐車場が用意されています。
さらに、奥には大型バスの駐車も可能です。
金笛しょうゆパークでは、しょうゆ蔵の工場見学、しょうゆ蔵レストラン、売店、子どもが遊べる広場など、充実した施設を備えています。
それぞれの施設を見学してきました!
工場見学・金笛しょうゆ楽校
まずは、メインとなるしょうゆ蔵の工場見学。
しょうゆはどのようにつくられるのか?実際に原料の大豆、小麦、麹菌などを見たり、もろみの香りを確かめながら見学することができます。
受付でもらったのは「金笛しょうゆ楽校(がっこう)」の冊子。「しょうゆを楽しく学べる」金笛しょうゆパークオリジナルの教科書です。
「しょうゆが何から、どうやってつくられるのか?」しょうゆの不思議を国語、算数、理科、社会、図工、家庭科に見立て、授業形式で伝えてくれます。
そして、この教科書がとても分かりやすいんです!
しょうゆの歴史、原料の産地、しょうゆを仕込む木桶の作り方、微生物の発酵・・・など。大人が読んでも、新しい発見がたくさん。
しょうゆ造りを全く知らない人でも分かるように、イラストや写真を使って丁寧に教えてくれます。自分の子どもにもぜひ読ませたいと思いましたよ。
金笛しょうゆパークでは、実際に使用されているしょうゆ蔵が見学できます。正門には「金笛しょうゆ楽校」の看板も。
「前蔵」「麹蔵」「仕込み蔵」を見学してきました。
特に印象的だったのが38本の木桶が並んでいた仕込み蔵。木桶の深さは約2メートルもあるそうです!
かつて川島町にあった別のしょうゆ蔵から、引き継いだ木桶も並んでいるとの説明でした。なので、微妙に大きさが違っているそうです。
金笛しょうゆパーク工場見学の予約方法
しょうゆ蔵の見学は所要時間約30分、無料で開催中。
事前予約優先なので、確実に見学した場合は公式サイトから予約するとスムーズです。
しょうゆ蔵のレストラン
見学して、お腹が空いたらしょうゆ蔵のレストランへ。レストランでは、食事やスイーツ、ドリンクがいただけます。
以前は事務所だった建物をリニューアルし、しょうゆ蔵のレストランとしてオープンしました。1階は売店と客席、2階は客席のみというレイアウトです。
1階レストラン側の客席がこちら。この時は内覧会だったので、レストラン営業時のレイアウトとは異なります。
しょうゆ蔵のレストランのメニュー
しょうゆの美味しさを出汁とともに味わえるメニュー。うどんは自家製麺というこだわりです。
小麦や卵など、一部の食材は川島町や川越市など、地元産を多く取り入れています。
【小江戸醤油屋の名物メニュー】
- 醤油屋の木桶うどん2種のおつゆ〜胡麻味噌すったて汁と葱ぶた汁〜
「金笛のおばんざいセット」:1480円 - 木桶うどん単品:880円
- 蔵出し醤油の食べ比べうどん〜食べる醤油麹付きから
「金笛のおばんざいセット」:1280円 - 食べ比べうどん単品:680円
【うどん】
- 川島町の養鶏場こだわりの生卵黄と半熟卵のダブル釜玉うどん:980円
- すだちうどん〜とろろ昆布添え〜:980円
- 土鍋角煮カレーうどん:1380円
- 土鍋呉汁めん:1280円
- トッピング・辛味噌玉:プラス100円
- 鶏肉あなご天うどん:1280円
- かき揚げめん:1280円
- 角煮めん:980円
- 小江戸どんセット〜うどん、ミニかき揚げ丼、サラダ〜:1380円
- お子様うどんセット〜小学生以下のみご注文〜:580円
【ごはんもの】
- 絶品卵かけごはん〜おばんざいセット、薬味添え〜:550円
- もち麦入り雑穀米ごはん:250円
- 金笛焼きおにぎり2個(おかか、肉味噌):550円
【サイドメニュー】
- つけもの たまり漬け:レギュラー580円/ハーフ380円
- 自家製胡麻豆腐:350円
- 豆腐とアボガドの酒粕醤油味噌漬け:450円
- 野菜天ぷら盛り:650円
- 海老アナゴ野菜天ぷら盛り:1150円
- 皮付きフライドポテト:レギュラー650円/ハーフ450円
- 炙りベーコンと自家製揚げ豆腐のグリーンサラダ:780円
- 海老とアボカドの和風シーザーサラダ:880円
- さつま芋とかぼちゃのサラダ:500円
- やわらか角煮:650円
- 絶品金笛醤油麹の鶏肉の天ぷら:780円
【スイーツ】
- 豆乳ぷりん:400円
- スイートポテトの醤油ソフトクリーム:550円
- クラシックチョコレートケーキ:700円
- ダブルチーズケーキ:750円
- 金笛ソフトクリーム(バニラ・醤油・ミックス):300円
- 牡丹団子:200円
【ドリンク】
コーヒー、紅茶、スイーツ系のソフトドリンクやビールや日本酒なども用意されています。
- 金笛の日本酒サングリア:750円
- リンゴ酢とストロベリーのジンジャーサワー:550円
- 甘酒スムージー:650円
- 珈琲(ホット/アイス):400円
- 紅茶(ホット/アイス):400円
- ノンアルコールビール:450円
- エビスビール:650円
- COEDOビール:650円
- 金笛の日本酒サングリア:750円
ツアーや宴会用に、御膳料理が用意されています。こちらは予約制です。
- 金笛御膳 羽衣:1500円
- 金笛御膳 竹取:2500円
- 金笛御膳 福寿:3500円
しょうゆ蔵のレストランメニューを試食!
木桶うどん、2種類のおつゆ(胡麻味噌すったて汁と葱ぶた汁)、日替わりのおばんざい付いたセット。おばんざいの試食をいただきました。
おばんざいは、醤油酒粕の煮卵、南瓜と薩摩芋のポテサラいぶりがっこ入り、出汁醤油の鯛の昆布締め、大根の肉味噌。
特に南瓜と薩摩芋のポテサラのポテサラが気に入りました!いぶりがっこのカリカリとした食感がいいアクセントになっています。
醤油がしっかりと染みこんだ煮卵もおいしかった・・・!
うどんもいただいてきました。数種類の醤油がテーブルに置かれているので、うどんにかけて、食べ比べてみると楽しいです。
各テーブルには笛木醤油の人気商品、金笛シリーズが置いてあります。
左から、唐辛子しょうゆ、再仕込生醤油、減塩醤油、濃口醤油、パウダー醤油。しょうゆは売店で販売されていますので、購入することもできますよ。
こちらは、金笛のソフトクリーム。バニラ、醤油ソフト、バニラ・醤油のミックスソフトの3種類があります。
店員さんからは「ソフトクリームには、ぜひしょうゆをかけて食べてみてください〜!」とのこと。
ソフトクリームにしょうゆ!?と思ったのですが、なんと、スイーツ専用のしょうゆが!
スイーツしょうゆを味見してみると、黒蜜とみたらし団子のタレを組み合わせたような味わい。そのままでも十分おいしいです。これはお餅にかけても合いそう・・・!
クラシックチョコレートケーキにかけてみました。しょうゆと、チョコレートの甘塩っぱさがクセになります。
ケーキのチョコレートは、べルギー産のクーベルチュールを使用しているとのこと。なめらかな口溶けで、カカオの風味を十分堪能できます。チョコ好きにはたまらない一品でした。
金笛しょうゆの売店
しょうゆ蔵のレストランには、売店が併設されています。醤油やお菓子など、お土産にぴったりな商品が並んでいます。
笛木醤油で製造している木桶仕込みの醤油をはじめ、しょうゆをアレンジした食品やスイーツなどを販売。金笛しょうゆパークの限定商品が楽しめます。
「しょうゆレーズンサンド」や「ぽりぽり大豆」など。金笛しょうゆパークのオープンに合わせ、オリジナル商品が20種類ほど開発されたそうです。
しょうゆドレッシングは、和風豆乳シーザー、生姜とにんじん、大根おろしの3種類。
金笛しょうゆパークのロゴが入ったトートバッグも。大と小の2サイズです。
金笛しょうゆパークの遊び場
金笛しょうゆパークには、子どもが楽しめる遊び場があります。子連れで行った際には、ぜひ寄ってみてください。
こちらは何かと思ったら、木桶を使ったフォトスポット!木桶の中に入ることができます。しょうゆ蔵ならではの面白さがありますね。
ハンモックとツリーテントが設置された「のんびり広場」は、まるで森の中にいるような空間。こういうの子どもは好きですよね〜。
地面にはウッドチップが敷かれているので、ハンモックからうっかり落ちてしまってもそれほど痛くないはず。安全にも配慮されています。
「わんぱく広場」にはブランコや平均台、木桶のトンネルがあります。これは楽しそう・・・!子どもが帰りたがらないかも。
レンタサイクルもできる!
金笛しょうゆパークではレンタサイクルの貸出もしています。
レンタサイクルは、1日500円。台数は現在のところ5台で、うち1台は後ろに子どもを乗せられるタイプです。
全て電動自転車なので、運転も楽ちん。金笛しょうゆパークのすぐ横は、越辺川の土手になっています。レンタサイクルで土手沿いを走り、川島町の自然に触れてみるのもよさそうです。
金笛しょうゆパークの感想
金笛しょうゆパークを訪れてみて、しょうゆの魅力やおいしさがより感じられる大人も子ども一緒に学べる、遊べる施設でした。
笛木醤油の十二代目の吉五郎さんは、しょうゆ蔵の工場見学に力を入れ、ゆくゆくは金笛しょうゆパークへが川島町の観光スポットになればとのこと。オープンに向けた思いを伺うことができました。
埼玉のおでかけスポットとして、今後の展開が楽しみな金笛しょうゆパーク。ぜひ訪れてみてください!
金笛しょうゆパーク 施設情報
- 住所:埼玉県比企郡川島町上伊草660
- 電話:049-297-0041
- 営業時間:レストラン11:30〜17:00/売店10:00〜17:00
- 定休日:不定休
- 車でのアクセス:圏央道川島ICより5分
- 駐車場:27台
- 電車でのアクセス:川越・本川越駅より東武バス約20分 「伊草学校前」下車徒歩約5分
- 公式サイト:笛木醤油金笛しょうゆパーク