飯能市の郷土菓子に「四里餅(しりもち)」という小判のような形をした餅菓子があります。時折、テレビや雑誌で紹介されているので意外と人気の銘菓のようです。
飯能へ行った時に購入してきましたので、お店や食べた感想を紹介していきます。
目次
飯能で買える!四里餅とは?
四里餅は飯能市の「大里屋」や一部のお店で販売されています。「大里屋」で購入したときに、由来が同封されていましたので、紹介しますね。

今を遡る百余年、この名栗川を西川材が筏に組まれて盛んに切り出される頃、四里の急流を竿一本であやつることは大変むずかしく、特にあづま峡に入ると岩数も多く、筏師の難所といわれた。
ちょうどその頃、あづま峡付近の小さな茶店で餅を売る親爺があり、筏乗りはいつもこの餅を食べ(しりもち)もつかず、いかなる難所も一気に乗り切ったという話が伝わっており、古来より西川名物の一に数えられ、万人の方々より絶賛を博しております。
飯能市「大里屋本店」より
要約すると約100年前、飯能の名産品「西川材」で使用する木材をいかだで運ぶことになっていた。名栗川の難所を超えるために餅菓子を食べ、しりもちも付かないで乗り切ったことから名物となった。という話のようです。
ただ「四里餅」という名は昔からあったものではなく、販売している「大里屋」のご主人が名付けたそうですよ。
四里餅を販売しているのは大里屋
四里餅を販売しているお店のひとつに「大里屋」があります。本店と支店があり、今回は本店で購入してきました。
大里屋本店は市街地から離れた名栗方面へ向かう県道70号線沿いにあります。最寄り駅の西武池袋線「飯能駅」からは車で10分ほど。

すぐ近くを名栗川が流れています。おそらくここも、木材を乗せた筏が下っていたんでしょうか。そんなことを想像しながらお店へ向かいました。

「四里餅」と書かれた大きな看板が建っているのですぐにわかります。

到着したのは日曜日の15:00過ぎ。四里餅が売り切れる可能性があると思い、事前に電話で取り置きしていました。
女将さんの話によると土日は閉店前には売り切れることが多く、この日も14:00には売り切れてしまったとのこと。必ず購入した場合は、連絡しておくのがよさそうです!
四里餅を食べた感想
四里餅の賞味期限は購入したその日中です。自宅に帰ってからさっそく、いただきました!


四里餅はつぶあんとこしあんの2種類。焼き印の向きで区別してあって、こしあんが横向き、つぶあんが縦向きです。

購入日にいただきました。触った瞬間、とろけるような柔らかさにびっくり。

半分に分けようとすると、こんなに伸びます・・・!口の中に入れるとふわふわ。餅と餡がとろけていきます。
つぶあんもこしあんも、甘さ強め。お茶と一緒に食べたくなる餅菓子です。

餅が柔らかいのは購入日中ですが、残った場合はオーブントースターなどで温めて食べるのがおすすめだそう。

翌日、トースターで温めてみましたが、焼きすぎて餡がはみ出してしまった・・・温めすぎるとこうなります!
温めると、表面がカリッと香ばしくなりました。中身はもっちり、ふんわり。温めることで餡が柔らかくなり、前日食べた四里餅とは全く違う餅菓子になっています。
柔らかい四里餅もいいけど、温めて食べるのもおすすめです。ぜひ試してみてくださいね。
大里屋本店 店舗情報
- 住所:埼玉県飯能市永田453
- 電話:042-972-3600
- 営業時間:8:30〜17:00
- 定休日:月曜