ときがわ町の「昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉」は源泉掛け流しの温泉をはじめ、地元食材の料理や銭湯スタイルのテラスなど、心身ともにリフレッシュできるおすすめスポットです。
半日ゆっくり過ごしてきたので、館内の様子とともに紹介していきます。
目次
ときがわ町の玉川温泉
玉川温泉はときがわ町玉川にあります。最寄り駅の八高線明覚駅からは、車で7分ほどの距離です。

通りから1本入り、細い道を進むと駐車場と建物が見えてきました。訪れたのは平日でしたが、県外ナンバーの車やバイクが多く人気の高さが伺えます。

外にはオート三輪車ミゼットや丸型ポスト、味わいのある自転車が並び、郷愁を感じます・・・!


館内は映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の時代にタイムスリップしたような「昭和レトロな」雰囲気。
どこから集めてきたんだろう?と思わせる年季の入った調度品が置かれ、訪れた人を楽しませてくれます。
売店

売店には数十円で買えるお菓子やめんこ、風車などが所狭しと並び、子どものころ通った駄菓子屋のよう。
「懐かしい〜!」と会話しているお客さんを何人も見かけたので、みなさん同じ気持ちのようですね。笑

全国各地から取りそろえたという、サイダーは70種類も。見たことのない珍しいラベルばかりで、つい手に取ってしまいます。

石塚硝子の食器ブランド「アデリアレトロ」の食器類も販売されています。
(玉川温泉とアデリアレトロとのコラボグッズは、2022年2月11日発売です)
温泉


浴室は女湯が「昭(あきら)の湯」、男湯が「和(なごみ)の湯」。お風呂も昭和にちなんでいます。

温泉は地下1,700メートルから湧出する全国でも有数の強アルカリ性。ぬるっとしたお湯で油分を落としてくれるクレンジング効果があり、湯上がりは肌がすべすべになりました。
女湯・男湯ともに内風呂と露天風呂があり、加温しているものの全浴槽が源泉掛け流し。
特に外気に触れながら入る露天風呂が気持ちよく、テレビを見ながらぼーっとするのが最高です・・・。
入りやすい温度(体感40℃くらい)で長湯になりやすいのですが、湯あたりやのぼせには注意してくださいね。
休憩室・木の図書館

木の図書館という休憩スペースには、最新の雑誌から昭和にヒットした漫画「サザエさん」や「鉄腕アトム」「のらくろ」が棚に置かれ、自由に読めます。


リクライニング・マッサージチェアと寝転べる2段ベッドがあり、入浴後の休憩にぴったり。私も1時間ほど仮眠して、疲労回復しました〜。
玉川テラス

木の図書館とつながるテラスは、2020年に閉業した川越市最後の銭湯「旭湯」で使用されていた浴槽や番台、洗い場など長年使われていた備品を活用。
浴槽のペンキ絵は日本に3人しかいない銭湯絵師のひとり、田中みずきさんの作品でときがわ町の自然の中に旭湯が描かれています。

こちらは熊谷市の八木橋百貨店近くにあった「朝日湯」のタイルを再利用。埼玉県の「埼玉モダンたてもの散歩」にも選ばれたレトロな銭湯建物でしたが、2020年に閉業されました。
銭湯の面影を残した素敵な取り組みなので、訪れた際はぜひテラスへ寄ってみてくださいね。
玉川食堂

食事処「玉川食堂」は1階で食券を購入し、注文するスタイル。地域の食材や家庭料理を中心とした昔なつかしい食事を提供しています。

1階で食事をする時は大広間を利用します。寒い時期だったのでこたつが出ていました。

2階には座敷の大広間と中広間。訪問時は中止でしたがカラオケ設備と小上がりのステージがあります。

玉川食堂では、給食セットの柚子シチューを注文しました。
ときがわ町の特産品、柚子を使ったシチューと揚げパン、コロッケ、サラダ、りんごゼリー、牛乳付き。小学校の給食で使った先が割れたスプーンが置かれ、なんとも懐かしい気分です。
シチューと柚子の組み合わせは初めてですが、まろやかなクリームに爽やかな風味がよく合います。柚子の皮は体を温める効果があるそうで、寒い季節にはよさそうですね。

珍しい三角パックの牛乳もいただきました。

「カラフルゼリーポンチ」はソーダに鮮やかなゼリーを沈めた、きらきら輝くドリンク。アデリアレトロの足つきグラスを使用しているのもポイントです。

のんびり過ごしていましたが、夕方に近づきそろそろ帰らなくては・・・と仕方なく退館。
昭和レトロな当時を知る世代だけでなく、生まれていない世代にも、懐かしさを感じる空間でした。
土日祝は5:00からの朝風呂(大人630円)、20:00からは夜割営業(大人500円)の設定があるので、お得に入れる時間帯を狙うのもおすすめです。
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昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉 施設情報
- 住所:埼玉県比企郡ときがわ町玉川3700
- 電話番号:0493-65-4977
- 営業時間:平日10:00~22:00/土日祝日5:00~22:00
- 定休日:年中無休 ※年に数回メンテナンス休館あり
- 入館料:通常営業大人平日880円、土日祝980円
- 車でのアクセス:関越道東松山ICより小川町方面へ国道254号線経由約13km
- 電車でのアクセス:JR八高線明覚駅よりタクシーで約8分/東武東上線武蔵嵐山駅より、ときがわ町路線バス「十王堂前経由せせらぎバスセンター行き」乗車「十王堂前」下車で徒歩約15分
- 公式サイト:昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉